アジサイという町は、ナノハナよりは規模が小さいが、たくさんの店も立ち並び往来も賑やかな、活気ある町だった。
 その中を腕を組み寄り添って歩くエースと。誰が見ても、仲睦まじい恋人同士だ。



 イニシエイション<後編>



「欲しいものがあれば何でも買ってやるよ。遠慮すんな、たまにしか会えないんだからよ」
「でも、悪いわ」
「いいんだ。おれはどうせ小遣いもらってもメシくらいしか使い道ねぇし。今日使おうと思って貯めてたんだ」
 だから今夜のレストランも宿も、ナノハナで一番のところを予約したんだと、エースは胸を張る。
「楽しみだわ」
「だからさ! そこに合うようなドレス買おうぜ!」
 ちょっと高級そうなブティックを見つけ、の背を押していく。
 そんなにお金を使わせるのは申し訳なかったが、それがエースを喜ばせることになるのも分かったから、はこの際、思い切り甘えることにした。
 何着か試着してみて、お店の人も大絶賛のサーモンピンク色のシルエットの美しいドレスに決めた。それに合う靴やバッグまで揃えてもらい、包みを抱えて一休みしようとカフェに入る。
 あまり荷物を増やしても持って帰れないからと、はそれ以上の物は求めなかったが、席に着くとエースは自分のリュックから二つの小さな箱を出しての方に差し出した。
「これ、おれがナノハナで買ったんだ。気に入ってくれればいいんだけど」
「わぁありがとう。開けてもいい?」
 エースが頷くのを見て、少し背の高い方の箱を開ける。中からは凝ったカッティングの施されたガラスの瓶が出てきた。琥珀色の液体で満たされていて、とても綺麗だ。
「香水?」
「ナノハナは香水で有名なんだってよ。おれからすりゃあ具合悪くなるようなニオイの店だったけど……ほんのちょっとだけつけるといい感じなんだって、店のおねーちゃんが言ってたぜ」
 エースがひとりで香水の専門店に入ってあれこれ選んでいる……そんなシーンを想像するとちょっと微笑ましい。
「そっちも開けてみろよ」
 もう一つはほぼ正方形の箱だ。中には黒いケースが納まっていた。そっとふたを開ける。窓からの自然光を弾き返す強い輝きに、は目をしばたいた。
「わぁ……」
 ため息と歓声が一緒になって、の口から漏れる。
 その反応を、エースは満足そうに見守っている。
 大きなダイヤモンドの輝く、美しい指輪がの手の中にあった。
「もしサイズが合わなかったら、交換してくれるって言ってたから」
 そう言いながらエースは手を伸ばしてケースを取り上げる。指輪を取り出し、に左手を出すように促した。
「……ぴったりだ」
 の薬指に、それは本当に、吸い付くように嵌った。
「よく似合う」
「……あ、ありがとうエース……私、なんか、いっぱいで……」
 そっと、ハンカチで目元を押さえる。
「泣くことねぇじゃねーか」
「だって……」
「おれさ、誰かのために買い物するの、初めてだったんだ」
 指輪のケースや香水を箱にしまいながら、エースは穏やかに話す。
「お前のことを考えながら、どんなのを買ってやれば喜ぶかな、とか……店員に彼女へのプレゼントだって言えば、みんな喜んで一緒に選んでくれるんだ。何ていうか、そういうのって、幸せだよな……」
「エース……」
 左薬指の輝きから顔を上げると、大好きな彼の笑顔も、同じくらいに輝いて見えた。

 夕方になり、二人は予定通りナノハナに戻った。
「でも私だけこのドレス着るの?」
 エースは上半身裸の格好をしている。もちろん鍛え抜かれた肉体はこれ以上なくかっこいいとは思うが、高級レストランにはあまりに不釣合いだ。入店を断られるんじゃないだろうか。
「ちゃんと考えてあるって」
 とレンタル衣装の店に入る。
 買ってもその後着る機会なんてないから、レンタルで十分なんだと言って、エースはシンプルな黒のスーツに着替えた。もついでにお店の中で着替えさせてもらう。
「まぁー、美男美女でお似合いですこと。うち、写真館もあるんですけど、記念に一枚いかがです? 写真を撮るなら、メイクもサービスしてあげますし」
 お店のマダムはそう言って、半ば無理矢理隣の写真館に二人を連行した。そこではメイクとヘアセットをしてもらい、二人は並んでカメラの前に立つ。
「緊張しないで、ニッコリ笑ってーはい撮りますよ!」
 ストロボが光って、フレームの中の二人の「今」を、切り取った。

「明日この服を返すときに、写真を受け取って行けばいいな」
「うまく写ってるかなぁ」
「おれ目ェつぶっちまった気がする」
「あはは。私も。眩しいんだもんねー。……あ、これもおいしい」
 さすがナノハナ随一の高級レストラン。地元の名産を中心に、さまざまな食材と調理法を組み合わせた創作料理は、目にも舌にもおいしくて、ついついワインも進んでしまう。
 エースは昼のように大量の食べ物をほっぺに詰め込むこともなく、服装に相応しく大人しくナイフとフォークを使っている。いざとなればちゃんと出来るところも、彼の美点だとは感心していた。
「……で、エースはその黒ひげって奴をひとりで追いかけてるの?」
「ああ。ティーチっていって、もともとは白ひげ海賊団の二番隊隊員……おれの部下だ。海賊船で最悪の罪……奴は仲間殺しをして、船から逃げた」
 船の仲間を家族と慕っているエースにとって、それがどんなに許しがたい所業であるか、にも推し量るのはたやすい。
 つい険しい顔をしていると、
「話題を変えよう。せっかくの誕生日なんだ」
 と微笑みかけてくる。
 も心得て、もっと楽しいことへと話を転じた。左薬指のリングが、手を動かすたびにキラキラ光を弾く。
 きちんとした服装の若いカップルは、お店の中でひときわ目を引き、中には二人に見惚れる客もいるほどだった。
 もっとも、当人たちはお互いに夢中で、全く気付いてはいなかったけれど――。

「わあっすごいお部屋!」
 宿に着くと、最上階の見晴らしもいい広い部屋に通されて、ははしゃいだ。
 景色がよく見えるように、わざと部屋の明かりを落としてから、窓に駆け寄り月明かりに浮かび上がる港町の風景を眺めていると、背後からエースが近付いてきて、背中越しに抱きしめられる。
……いいんだよな?」
 改めて念を押されるとどう返していいのか分からない。は深呼吸をして、実は心に引っかかっていたことを思い切って口にした。
「あの、その前に、変なことを聞いていい?」
「ん?」
「エースはもう、実践、しちゃった……よね?」
 一年前、レッド・フォース号で「実践したい」と押し倒されたことを踏まえた問いだった。そのときは父の邪魔が入って、未遂だったが……。
 も海賊なので、海賊の男たちが島などに上陸すると何をしているのかよく知っている。
 エースはかっこいいから、自分から求めずとも女たちはいくらでも言い寄ってくるのだろうし……そういうことがあって、むしろ当然だろう。
 ところがエースは、まだ全然。とそっけなく答えた。
「うそ……」
 窓ガラス越しに、目が合う。
「うそじゃねーよ。確かにそういうとこに行きたがる奴らも多いけど、おれは行かねぇし、寄ってくる女に惹かれたことなんて一度もねェ。……何よりも、おれは決めてたんだから……」
 エースはの目を真っ直ぐ見つめた。
「おれの純情は、お前に捧げるんだって」
「……」
 真顔で純情なんて、普段ならちょっと笑いたくなっちゃうけど、エースがあまり一生懸命だからの心にじんと染みた。
 捧げる、と言ってくれたのだ。求めるではなく、まして奪うでもなく。
「……お前も、守っててくれてたんだろ?」
 は黙って頷いた。声をかけられることも、告白されることも多かったけれど、エース以外の男になど許す気は微塵もない。言葉で態度で、ときには力でかわし、今日まで純潔を自分自身で守ってきた。
 エースはそっとの肩を掴んで自分の方を向かせると、おもむろに屈んで床に片膝をついた。
「この通り、おれがひざまずくのは、、お前の前だけなんだよ……」
「エース」
 の手を取り、そっとそっと、口づける。
 うやうやしい仕草は、月の中あまりに優美で、時が止まってしまうかとさえ思えた。

「先にフロ入っていいか?」
「うん、いいよ」
「一緒に入るか?」
「……」
 つい言葉を失うに、冗談に決まってんだろ、と人の悪い笑みを見せる。
「お前って可愛いな」
「もう、エースったら!」
 怒ってみせると、エースは逃げるようにバスルームに駆け込んでしまった。
 ひとり部屋に残され、は自分の心臓が相当激しく拍打っていることに気付かされる。ゆっくり歩いて、クローゼットの扉についている大きな鏡に、自分の全身を映してみた。
 サーモンピンク色の美しいドレスの下に、大切な身体が……女の肉体が息づいている。
 誰にも見せたことのない清らかな体を、今夜これから愛する人に委ねることを、強く意識した。
 嬉しさと未知の恐怖が交錯して、目まいがしそう。大きく息を吸い、また吐いて、は背後の壁にもたれた。

 エースの後で、もお風呂で全身をすっかりきれいにして、備え付けのバスローブに袖を通した。
 ドキドキしながら出て行くと、お揃いのバスローブ姿のエースが窓際の椅子に座って何か飲んでいた。相変わらず部屋の明かりは落としてあり、窓から差し込む月がエースを優しく照らし上げている。見惚れるほど素敵な姿だった。
もこっち来いよ」
 言われるまま冷蔵庫からジュースを取り、テーブルを挟んで向かいに腰掛ける。
「……なんか、エースは余裕ね」
「あ? まさか。ドキドキしてしょうがねぇよ」
 それを静めるためか、酒をあおる。気持ちは同じなんだと、は少しほっとした。
 月明かりがエースの顔の上に鋭い陰影を刻んでいる。初めて会ったときの少年っぽさはそこには残っていない。海賊として経験した数々の冒険と戦いが、すっかりエースを青年に……大人の男にしたんだと、改めて知った。
「もう心の準備はいいか?」
「はっはいっ」
 硬い返事は、とてもいいようには思えない。エースはちょっと笑って、瓶に残っていた酒を全てあおると、立ち上がっての体を抱き上げた。ストライカーに乗っていたときのように、軽々と。
「……長かったな」
「……うん」
 初めて会ってから二年半以上経つ。
 前に会ってからちょうど一年。
 思えば直接会うのは三回目。だけど、ようやく、という感じはの中にもあった。
 ようやく、本当に彼のものになれる。

「いい匂いがする、
 ベッドの上に下ろし、まずはキスを味わって。
 バスローブの胸元を少しはだけ、首元にもキスを散らしながらエースが呟く。
「……エースからもらった香水よ……」
 お風呂上りに一滴だけ使ってみた。
「そうか。良かった、にぴったりの匂いだ」
 首筋に舌を這わせながら、右手でバスローブの紐を解いた。
「エース……」
「何だ?」
「カーテンを引いてちょうだい。月の光が……」
 顔を上げたエースは、くくっと笑う。こんな表情も月光によりハッキリ見えるのだ、このまま脱がされるのは耐え難い。
「……却下。せっかくだから見せてくれよ、を全部」
「恥ずかしいよ」
「大丈夫。おれも見せるから」
 バスローブをぽいっと脱いでしまうけれど、エースはいつも裸なんだから、ズルい。
 そう思っている間に、のバスローブももう脱がされていた。
「……あぁ綺麗だ、……」
 ため息が落ちる。ぞくりとする。
 いきなり胸に吸い付かれて、思わず声を上げた。
「あっエース!」
 ちゅっちゅっと音を立て、赤ん坊のように夢中になって吸っている。手ではもう片方の乳房を包み込み、硬くなったところを指で挟み軽くしごいた。
「や……っ、はぁ……」
 びくんと体が跳ねる。
「……いい反応……」
 長い時間をかけた、上半身への愛撫を受ける。初めての刺激に体はだるく頭はぼーっとして、変な気分だった。
 そのうち、エースは体をずらすと、の両膝を立たせて脚を開かせた。
「……そこは……」
「いいから」
「いやだ、恥ずかしい」
「恥ずかしがることないって。全部、味わいたいんだ」
 と顔を近づけてくるから、羞恥で気が遠くなりそうになる。
、こんなにぐちゃぐちゃにして……そんなに気持ちいいのか?」
「いやっそんなこと……」
「……嬉しいよ、おれで気持ちよくなってくれてるなら……」
 じゅるっ。下品な音を立てて蜜壷の中心を啜り上げる。
「や、やだっ!」
 膝を閉じようとするのをやんわりとどめて、そっと、舌で刺激をする――女の体で一番敏感な、芽を。
「やあぁ……」
 拒否する声も甘くなる。それに気を良くしたか、しつこいくらいに舐めたり吸ったりし続ける。
「……美味い」
「……うそ……っ」
「美味いって……ほら」
 這い上がってきて、唇にキスをする。舌を割り入れられ、自身のしょっぱい味が広がった。
、こんないい反応して……本当はもう経験済みなんじゃないよな……?」
 また嫉妬の炎が頭をもたげる。ほとんど涙目のはぼんやりとした視界にそんなエースのちょっと怒ったような、心配しているような表情をとらえて、ぶんぶんと首を振った。
「……エースこそ、やっぱり初めてじゃないでしょ……」
「おれは、船の連中に色々聞いて勉強してただけだ。お前にできるだけ辛い思いさせないようにって思って」
「……」
 男同士、多分酒の席でそんな話で盛り上がっていたのだろう。にも容易に想像はつく。
 海賊の宴で欠かせない話題は、武勇伝と宝、それに女と決まっているものだ。
「私……」
 手を差し伸ばして、エースの髪を指に絡める。癖の強い黒髪は、少しごわついていた。
「……ん?」
「嬉しいから……気持ちよくなっちゃうんだと、思う……」
ー、おっお前っ」
 エースは急に取り乱し、の赤髪を乱暴にかきやった。
「そんな可愛いこと言うなよっ。おれもう限界なんだからなっ」
 勢い良く口づけ、そのまま舌で探られ、こちらも絡めて。ディープキスを味わっている間に、エースの手はそろそろと下方へ伸びてきた。内腿を撫で、ごつごつとした手指がの中心を探り当てた。
 そのままゆっくりと、指を一本、沈めてゆく。
 の中は熱くて、ひどく狭かった。
「……んん……」
「キツ……こんなんで、おれの入るかな……」
 ゆっくり、出し入れすると、はいやがって首を振った。
「……それ、イヤっ……」
「そうか、ごめん」
 すぐに引き抜く。淫らな液で濡れた指をぺろりと舐める仕草が、やけに色っぽく、をも昂ぶらせる。
「……いいよエース、……来て……」
 軽く汗ばんで微笑む に、もう余裕のないエースはめちゃくちゃにキスを浴びせて。
 それからちょっと手間取りながら避妊具を装着すると、の狭い入り口にあてがった。
「あんまり痛かったら、言えよ」
「大丈夫。私、ちゃんとエースと、ひとつになりたいから……」
 いわば通過儀礼。痛くても構わない。肉体の痛みなど、何ほどのこともない。
 エースと正真正銘の恋人同士になれる、この瞬間を、どんなにか待ち望んでいたのだから――。


 まぶたに光を感じて、ゆっくりと目を開ける。
 すぐそばにエースの顔があって、しかもこっちを見ていたから驚いた。
「……びっくりした」
「可愛いから、見てた」
 結局カーテンの引かれることのなかった窓から、眩しい朝日が差し込んでいる。
 エースもも、何もまとわず眠りに就いたのだ、今更ながら恥ずかしくて、は掛け布団を少しずり上げた。
「初めて会ったとき、イーストブルーの無人島で、一緒に遊んでさ……昼寝しただろ。そのときもおれ、の寝顔見てたんだ」
「そうなの?」
 知らなかった……寝ていたので当然だが。
 いびきかいたりヨダレ垂らしたりしてなかったかなぁ、と心配になるが、エースはそのときのことを思い出しているのか夢見るような表情をしている。
「……天使ってこんなかなぁって……あの寝顔で完全におれ、落ちたんだ。あのときはまだ子供だったけど、ぐっと大人っぽくなったよな……」
 の髪を撫でながら、笑いかけてくる。
「私も同じこと、思ってたわ。エースすっかり大人になった」
「おれは本当に大人だからな」
 二十歳だからということか、自信満々に言い切って、すくい上げた赤い髪に口づけをする。
「体は、大丈夫か?」
「うん。エースが最後まで優しくしてくれたから」
 純情を捧げると言った、その言葉に嘘はなく、男の本能をねじ伏せてまでも思いやりを持ち続けてくれたエースに、体の苦痛など吹き飛ぶくらいの感動を覚えていた。
「良かった。お前の初めてが、ヤな思い出になったら困るからな」
「最高の思い出よ」
「……おれもだ」
 キスをして、何度もして。
 しばし甘く、ベッドの中じゃれ合う。

 太陽が高く昇ったころ、恋人たちは海の上で別れた。
「今度また一年後かな?」
「そうね、一年後には必ず……その前にどこかで会えればもっといいけど」
「元気でな」
「エースも」
 最後のキスで、道を分かつ。
 エースは炎を燃やし、黒ひげティーチを追って。
 は宝石のブーツで、父のもとへ。
(……楽しかったな)
 誰もいない海の上、思う存分ニヤけながら、は昨日から今日のことを色々思い出す。買ってもらったドレスなどは、全部箱から出してリュックに入れたらそれほどの荷物にはならなかった。
 胸のポケットから、写真を取り出し見入る。写真館ではもっと大きく引き伸ばすことを勧められたが、父が見たら発狂しそうだから飾れないし、いつも身に着けていられる方がいいので、ポケットサイズにしてもらった。
 きれいな服を着て、おすまししている自分とエース。まるで結婚式の写真のようだ。目をつぶることもなく、なかなかよく写っている。
 今回の思い出と共に、秘密の宝物にしよう。そう決めて、また大事にしまった。

 赤髪海賊団に戻ると、父に抱きしめられてまたあれこれ聞かれたが、当たり障りのないことだけを話すしかないので、まずはどうしてエースがたったひとりでこのグランドラインを逆走しているかについて、話した。
「黒ひげ……ティーチ……!?」
 その名を聞くと、父の顔色が変わった。
「本当にそう言ったのか、。エースがひとりでティーチを追っていると」
「う、うん……」
 父の真剣な顔、尋常ではない。シャンクスは左目の三本傷を押さえた。が物心ついたころにはすでにあった古傷を、まるで今痛むかのように。
「……どうしたの?」
……エースを止めにゃならん……エースは強いが、あいつ……ティーチにだけは、今ぶつけちゃいかん」
「?」
 父が、何を言っているのか。このときのには全く理解が出来なかった。
 まして運命が大きく動き始めていることなど、知る由もなかった――。






                                                             END






続き→ stop the fate





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