家庭教師ライト



「ホラ・・・早く解かないと、時間切れになっちゃうよ?」
「でっでも・・・」
 何かに耐えているかのようにもじもじと真っ赤になっているの姿は、とても机に向かい問題集に取り組む受験生のものとは思えない。
「でも、じゃないよ。さあ次の問題」
 家庭教師の月は、の隣に座っている。・・・が、生徒が解くのをただ見ているだけではない。
 その手は、机の下へ伸びていた。
 クチュ、クチュ・・・。
 スカートの中、下着越しに、の敏感な部分を好きなようにいじっている。
 先生に言わせると、これも集中力を養うためなのだそうだけど。
「あ・・・」
 こんな状況で、問題に集中できるわけはない。
 ライト先生はとっても器用だから、触れられるともう濡れてきて、もっとしてもらいたくてたまらなくなってくる。
 どうしてもそっちに行ってしまう意識を、勉強へ向けるのは難儀なことだが、は必死にならざるを得なかった。
 何しろ、全問正解できれば、ご褒美としてライト先生が思い切りエッチなことをしてくれる。思う存分いかせてもらえる。
 だが一問でも間違えると、恥ずかしすぎる罰が待っているのだ。
 まさに天国と地獄なのである。
「時間だ、採点するよ」
 時計を見て、月は柔らかく熱い部分から手を引いた。ははぁはぁ言いながら席を譲る。もうグショグショで、おさまりがつかない。
 月は涼しい表情で、答案にペンを走らせた。全て○×をつけ終わると、いかにも先生らしい厳しい顔をに向ける。
「これはひどい、3問も間違えているよ。別のことに気を取られすぎなんじゃないのか?」
「ご、ごめんなさい」
 あんなふうにされて、まともな答えを出せるものか。・・・だがに反論できる権利などない。
「おしおきだ、分かってるね?」
「はい・・・」
 冷たく言い放つときですら、ライト先生はかっこいい。全問できたら、先生に、してもらえたのに。
 悔しくて悲しくて泣きたい気分になりながら、はのろのろと立ち上がった。汚してしまった下着をその場で脱ぐと、透明な液体が糸を引いて羞恥を煽る。
 その間に月は机の引き出しを開け、バイブを取り出していた。
「先生が入れて・・・」
「ダメだな。ちゃんと自分でやるんだよ」
 本物に似せて作られたグロテスクな張り形を手渡され、おずおず月を見ると、目が合って思わずそらす。
 椅子に鷹揚に座ってこちらを見ている先生は、待っている・・・いつものようにするのを。
 は震える手でスカートの端を持ち上げると、口にくわえた。下着は取っているから丸見えだということを自覚しつつ、脚を軽く開いて立つ。
 大人のオモチャと呼ばれる品のない器具を、入り口にあてがう。冷たく硬い感覚に、眉をひそめた。
「ふ・・・ぁ」
 それでも、十分に湿っている体は、楽々呑み込んでゆく。
 月は、その凶悪なモノが、自身の手で埋められてゆくのを、黙ってじっと見ていた。
 スカートの裾を噛んでいる歯に、ぎりと力がこもる。あらわになった下半身、脚が細かく震えていた。よく見ると内ももがてらてら光っている。
、喜んでるんじゃないのか」
「そっそんな、そんなこと・・・」
「そうか・・・?」
 唇を曲げて笑うと、月は手元のリモコンスイッチをONにした。ヴィィィン。モーター音がして、体内に挿入されたバイブが振動を始める。
「! やっあああんっ!!」
 無理矢理与えられる強すぎる刺激は、声を出さずにやり過ごせない。
 口を開けたとたんスカートはぱさりと局部を覆った。
「あっあっあ・・・」
 崩れそうな身体を机に預け、体をくねらせあえぐ。
 月がまたも唐突にスイッチを切ると、物欲しそうな、懇願するような目を上げた。
「やっぱり、よがってるんじゃないか」
 指をスカートの中に伸ばし、いたずらにもぐりこませると、熱い液がねっとりからみつく。敏感な場所にはあえて触れずに引き抜き、濡れた指をに舐めさせた。
「これじゃ罰にならないな。3問も間違えたわけだし・・・」
 話を聞いているのかいないのか、いつまでもしゃぶっているの口もとから、やや乱暴に手を離す。の落胆の表情に、軽い満足感を覚えた。・・・こんな指でもいいから欲しいなんて。
「今日はそのまま外だ」
 更に突き放すと、泣きそうになって。それでも先生が一度言ったことは翻らないことを知っているから、は震えながら、ゆっくりと歩き出した。
「バイブを落としたら、その場でスカートを脱ぐのがルールだから、せいぜい気をつけて」
 忠告めいた言葉に赤くなりながら、ソコをキュッと締めた。落ちないように・・・。

 家の外に出たら、一番最初に出会った男の人に、スカートの中を見せなくてはならない。そしてその後、相手に何を言われても何をされても、決して抵抗せず受け入れるのだ。これは全て、二階の月に見えるところで行わなくてはならなかった。
 時々に科せられる罰が、これなのである。
 まっ昼間から酒臭いオヤジに、執拗に舐め回されたこともあるし、小学生だと安心したのは間違いで、じっくり観察された後リコーダーを挿れられてしまったし。
 男子高生の集団に見せるはめになり、その場でかわるがわる全員に犯され、携帯で写真を撮られまくったこともある。
 今日はどんな男にぶち当たるんだろう。あまりひどいことされなきゃいいけど。
 今は動いていないバイブが落ちないように、力を入れながら、電柱のそばで誰か来るのを待つ。
 もうぐちょぐちょで、誰でもいいから。こんなに体が求めていることを、否定はできない。
 早く、誰か、来て。

「あーあ、ヒマだな」
「俺ん家でゲームやんねえ?」
「マットそればっかりだな」
「だってよー、女もいねえし」
「あの・・・」
 ぐだぐだと連れ立って歩いていたメロとマットは、電柱のそばからちょっと可愛い子に声をかけられ、足を止めた。
「何だ?」
「遊びにでも行く?」
 反射的に誘いの言葉を口にしてしまうマットだった。
 女の子はうるんだ目で、いきなり自分のスカートをまくり上げた。
「これ・・・、見てください」

 二人分の視線が熱くて、また恥ずかしい液がこぼれてきてしまう。
 ヴィィィン!
「!」
 バイブが暴れ始めた。もちろん、月の仕業だ。
「あっああん・・・」
 甘い声を上げる少女を、最初は呆然と見ていた二人だけれど、体の疼きを肯定したとき、顔を見合わせ笑っていた。
「名前、何てんだ?」
 前に立ち、メロは名を問う。
・・・」
「可愛いじゃん。欲求不満?」
 マットは背後から、いきなりブラウスを破ると、胸をわしづかみにした。
「もっといいモノやるよ。こんなのよりな」
 メロがいっきに引き抜くと、一段高い嬌声が上がる。まだ震えているそれを硬い芽にあてがいつつ、キスを与えた。
「ふ・・・あぁ」
 チョコレート味のキス・・・。
「何のプレイだよ、こんなの挿れて通りすがりの男を待ってるって・・・命令でもされてんの?」
 答えなど期待せず、マットはひたすら胸をもみしだく。
 メロはバイブを投げ捨てると、怒張したものをもどかしげに取り出し、を貫いた。さっきまでオモチャが入っていただけあって、そこはしとどに濡れており、何の抵抗もなく根元までをくわえこんだ。
「あ・・・」
「・・・な、あんなモノよりイイだろ・・・」
「次、俺ね」
「あっあ・・・」
 もう頭の中が真っ白になる。立位という不自由な体勢ながら激しく突かれ、後ろからは両乳首を少し強めにしごかれ、耳朶を甘噛みされて・・・。
「イイんだろ? イイって言えよ」
「あっイイ・・・すごい・・・っ感じちゃう」
 うっすら目を開けて、ギョッとしてしまう。いつの間にか足元に、白いシャツの男の子がうずくまるようにしゃがんでいた。
 快感の波の中で息も絶え絶えのが、ぼんやり見ていると、彼は何かをこちらに向けて・・・カメラ?
「・・・何やってんだよニア」
 メロに呼ばれ、ニッと笑いながら顔を上げる。
「楽しそうなことをしているので、ネットに流しているだけです。気にせず続けてください」
 ノートパソコンの画面をわざわざこちらに向けて置く。そこには今現在の三人の痴態がハッキリ映し出されていた。
「勝手なことすんな」
 言いながらも、メロには咎める気はない。いや、その余地がない。
「もっと声上げてください。全世界の人が見ているんですよ」
「あっ、あああっ・・・!」
 ニアの言うことを聞くつもりでもないが、のあえぎはどんどん大きくなってゆく。
 道端で立ったまま、二人の男に挟まれ犯されている淫らな姿が、カメラを通しライブで流されているのだ、と思うと、体の奥がますます熱くなる。
「あ・・・」
「このまま出す・・・ぜ」
「いいよ・・・ちょうだい・・・いっぱい・・・」
「ヘッ・・・何て女だよ」
 揶揄しながら、もうギリギリまで追い詰められたメロは、の内に、己を注ぎ込んだ。
 ふらつくの体を、マットが後ろから支えてやる。
「俺ん家すぐ近くなんだけど、来ないか?」
 体をまさぐられながら囁かれ、うつろな眼でそれでもは首を横に振った。
「ここで・・・じゃなきゃ・・・」
 そっと見上げる。窓からこちらを薄笑いで眺めているライト先生の、冷たい目と目が合った。
「そーか。じゃまァ、いいや」
 早速、挿入しようとする。
「その前にちょっと、映させてください」
 ニアのカメラがかなり接近している。そんなところを・・・。はパソコンの画面を直視できなかった。
「俺、早くヤリたいんだけど」
「大勢の人からリクエストがあったんです。性器をアップでと」
 ニアの言いようは淡々としていて逆にゾクリとさせられる。
「じゃよく見えるようにしてやるよ」
 マットがスカートをめくり上げ、片脚を持ち上げてやると、本来隠されている部分がカメラの前に晒された。メロの残したものが流れ出る女の部分が、ひどく卑猥な画として配信される。
 は、電柱に手を添え体を支えた。
「何しても嫌がらないんだな」
「むしろ嬉しそうだぜ」
 メロは板チョコをかじりながら眺めていたが、ふと思いついて食べかけのチョコを今カメラがとらえている部分に突きつけた。
「あ・・・」
 触れているところからチョコは溶けてゆき、白と混ざって、異様でそれだけに興奮を増す色合いを作り出してゆく。
「あぁ・・・」
 大きく広げられたソコは、チョコレートと二種類の液体でグショグショで、更にかき回されるといやらしい音を立てて。
 画面に映る自分の姿に、恥ずかしいけど感じてしまう。
 世界中でどのくらいの人が、この映像を見ているのだろう。
 無数の目を感じると、の全身はうち震えた。
「ちょうだい・・・欲しいの」
 少し芝居がかって言うと、脚はおろされ、先ほどとは違う男のモノをねじこまれる。
「ひぁ・・・」
「もっと締めろよ。あんなバイブなんて使ってるから緩くなってんじゃねーの?」
 口ではそう言いながらも、の体が気に入らないわけではもちろんない。言うほど締め付けが足りなくもないし、動きを加えるとそのたび口から漏れる声も、マットの好みだった。
「あーお前を飼ってる奴が羨ましいよ」
 今や電柱にしがみつくようにしているを、後ろから思うさま突き続ける。
「画像もあるし名前も分かってる。連絡ならすぐつけられるようにできるけどな」
 新しいチョコをかじりながらの呟きは、マットに届かず、代わりにニアが拾い応じた。
「脅して呼び出すんですか? 確かにもっと色々なことをさせたい気はしますけどね」
 カメラの中であえぐ顔を見ていると、ニアの体の中でも本能が暴れ出す。
 ちょうどマットも行き着きそうなときだった。
「ホラ・・・言えよ
「ああっはいやらしい娘です・・・たくさんの人に見られながら、また、イッちゃいますぅ・・・!」
 マットに促されたらしい恥ずかしい言葉を言い放ち、は自らも腰を動かしながら、大きな波を迎える。
「くっ・・・出る・・・」
 体の奥に勢い良く放出した。
「メロ、カメラ頼みます」
 今度は、ニアがゆらり立ち上がった。

 三人の男に襲われ、ようやく解放されは、バイブを拾い、破れたブラウスをおさえながら、おぼつかない足取りで部屋に戻ってきた。
「ライト先生・・・」
 腕組みをして厳しい目つきでこちらを見ている。もちろん、一部始終を、その窓から眺めていたのだ。
、ずい分感じていたんじゃないか」
「そんな・・・」
「あんな恥ずかしい格好で家の前に出て、見ず知らずの男三人に襲われそれをネットで流されて・・・それでも喜んでいるなんて、には本当に何をさせても罰にはならないようだな」
 先ほどまでの行為を冷静な言葉で並べ立てられ、顔から火が出る。
 さんざん汚された体を拭こうとしたが月にとめられ、は仕方なくそのまま椅子に座った。気持ちが悪いけれど、どうしようもない。
「僕の大学に竜崎って奴がいるんだけど・・・、あいつなら僕が考え付かないような罰を色々知ってそうだから、今度連れてくるよ」
 竜崎・・・ライト先生の友達だろうか。どんな人だろう・・・。
 不安より期待を感じてしまっているなんて、はしたない。こんなことを先生に知られては大変だから、は唇を噛んで下を向いた。
「さあ、間違えた問題を、もう一度」
「・・・はい」
 下半身の不快感に耐えながら、問題に取りかかる。
 全部出来たら、今度こそライト先生にしてもらえるだろう。
 誰に何をされても、最後にそれさえあれば、は幸せだった。
 だから必死で勉強をし、事実成績も上がっているし、親も喜び先生もほめてくれていた。
「よし、正解だ。よくできたね」
 キスをしてくれる。
 優しい優しいキスに、酔いしれた。
「お風呂場に行こうか。洗ってあげるよ」
「はい、ライト先生」
 大好きな先生に寄り添って、階段を下りてゆく。
 どんなふうに洗ってくれるのか、その後のことまで、想像すると、また流れ出てきそう・・・。



                                                             END



       ・あとがき・

いや・・・いいんですかね、これ。
まぁ裏だし、裏の注意書きを読んで来てくれているだろうし。
何かマズいことがあればすぐひっこめますので。

表の家庭教師ドリームと同様、パラレルです。
大学の同級生なら「流河」だろう、と突っ込まれそうですが、パラレルなので竜崎にしました。これ以上の罰ってどんなですか。

最初はメロとマットだけのつもりだったのが、ニアも出ばってきました。

なんかもぉ・・・あとがきで書くことはありません(笑)。







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