セーラー服を脱がさないでv
「やめてください、先生!」
少女の叫び声が、放課後のがらんとした教室に鋭く響く。
あまりのことに、身をすくませることしか出来ないのセーラー服に、男の手が容赦なくねじこまれた。
体をよじったくらいでは逃げられない。荒々しく胸を弄られ、悲痛な叫びを上げる。
「イヤーッ!」
アイアコス・・・先生に、分からないところを質問しただけなのに。『放課後にゆっくりと教えてやるよ』と言われたから、誰もいなくなった教室で待っていただけなのに。アイアコスは、教師の顔を捨て、いきなり襲いかかってきたのだった。
「静かにしろ、」
「やめて! こんなことして、ただじゃすみませんよ!」
言葉による抵抗も必死に、は我が身をどうにかして守ろうとする。だがアイアコスは、凌辱の手をゆるめるどころか、せせら笑っての顔を覗き込んだ。
「誰かに言えるものなら言ってみな。教室で、こんなふうに犯されました、ってな」
シュルッと衣ずれの音がした。胸のリボンがほどかれ、舞って落ちる。前のスナップを力任せに外され、の白い下着があらわになった。
「イヤァァ!」
胸元をかばおうとする手をつかみ上げられ、は顔をそらした。それでもアイアコスの好奇の視線を痛いほど感じ、唇をかむ。
「へえ、は随分と清楚な下着をつけてるんだな。本当は遊びまくってんだろ?」
「そ、そんなこと、ありません・・・」
「ウソをつけ。まぁ、すぐに確かめてやるけどな」
スリップとブラに包まれた胸を、いたぶるように揉みしだく。の表情を観察しながら、わざと乱暴に。
「先生がこんなことするなんて、ひどい! 最低! バカアホ、エロおやじー!!」
「うっ、うるさい口だな」
多少押され気味になりつつ、キスで反撃をする。愛撫を続けながら時間をかけて口づけてやると、あっけなく黙らせることができた。
力を失った身体を床に横たえると、の目はうっとりとしている。唇も半開きで、もっとキスを求めているように見えた。
「何てガキだ、欲しがりやがって。おしおきが必要だな」
「・・・」
の顔がゆがみ、口もとが震えた。
「泣いても許さないぞ」
「・・・くっ・・・」
結んだ唇から声がもれる。
次の瞬間。
「くっ・・・ふふふふ・・・・」
は、もはやこらえ切れないといったように・・・笑い出した。
アイアコスははたと動きを止め、そんな生徒を見やる。
「こらァ、」
呆れた口調で名を呼び、目の前に腰掛けた。
「だってぇ・・・アイアコスがあんまり真面目に演技してるんだもん。我に返ったら、なんか笑えてきて。アハハハ」
目にうっすら涙まで浮かべている。アイアコスはそんなの頭を軽くはたいた。
「バカ、遊びってのは真剣にやらなきゃ面白くないんだ」
そう、二人は先生と生徒ではなく、本当はれっきとした恋人同士だ。そしてここは教室などではなく、冥界三巨頭、天雄星ガルーダのアイアコスの、私室である。
「せっかくこんな格好までしたってのに、台無しじゃないか」
アイアコスは自分のスーツを見下ろして、心底つまらなそうにため息を吐いている。
「まあまあ。それにしても、コスプレなんて、アイアコスもマニアだね〜」
乱されたセーラー服の襟をつまんで、はまだ笑っている。
「何言ってんだ、セーラー服を着たいって言ったの、じゃないか。俺は可愛いお前の願いだからと思って、わざわざ買ってきてやったのに」
「え〜っ、そうだっけ」
「そうだよ」
どっちにしろ、仲良しの二人だった。
「もう、どーでもいいから、続きしようよ〜。結構燃えたし、さっきのキス、すっごいよかったし」
猫みたいにすり寄って、自分ではかなりセクシーだと思っている上目遣いで誘ってみると、アイアコスはニヤッと笑った。
「じゃあ、こーゆーのはどうだ?」
さっきほどいたセーラーのリボンを拾い上げ、の両手を後ろに縛ってしまう。
「ヤダー、素早い。なんか慣れてるよ」
「三巨頭をナメるなよ」
意味不明の自信を見せて、ぐっと顔を近づけた。
ただ手首を縛られただけなのに、それは日常とは違う興奮となって、の淫らな気持ちを高めてくれる。
「さぁて、どうやっていただこうかな」
耳元でいたずらっぽく囁かれるだけで、もう・・・。
「・・・ところで、さっきの暴言は、実は本心だろ?」
「えっ?」
「バカとかアホーとか言ってたな。あ、それにエロおやじとか」
「そ、そんなこと言ったっけ」
「とぼけるな。やっぱりおしおきだな。泣いて俺を欲しがるまで責めてやるから、覚悟しろ」
アイアコスは、とても楽しそう。
は、これからされることへの期待でうずく体を止められなかった。
狂わされるのも、あなたの腕の中なら・・・。
「たまにはコスプレってのも面白いな。ベッド以外のところでするのも刺激的だし」
満足しきって、可愛い恋人を抱き寄せる。
セーラー服は思う存分乱してやったけれど、わざと最後まで脱がしはしなかった。
服をずらし、脱がしかけたままの方が、全裸よりよっぽどそそられる。
「うん。ホントよかった」
も、そんなあられのない姿のまま、笑ってくれた。
恋人同士の秘め事なら、何でもアリでいいと思う。
「明日どうする? 聖域にでも遊びに行くか」
「何言ってんの。仕事でしょ」
「大丈夫だよ。ラダマンティスが全部片付けてくれるから」
いつもこんな調子だ。
はぽん、とアイアコスの背中を叩いてやった。
「仕事は真面目にやる! 今度の休みの日に行こ」
「チェッ」
大人らしくもなく口をとがらせるから、も笑ってしまう。
笑っていたら、がばっと抱きつかれた。魚みたいにぴちぴち暴れても、放してくれない。
「・・・でも、がいるから仕事も何とか頑張れるし、毎日が楽しいよ」
こんなふうに、彼は。
いつもの冗談の中に、普通に本音をはさんで、伝えてくれる。
「ずっと、一緒にいような」
「うん!」
マニア大喜びの格好のままで、は大きく頷いた。
それがあんまりロリ的に可愛かったものだから、アイアコスは再び火をつけられてしまう。
熱いキスを浴びせて・・・もその気になるまで、何度も何度も。
たくさん愛して−。
・あとがき・
コスプレシリーズ第二弾!(だから何よそのシリーズ)
セーラー服って、かづな大好きなんですよ。看護婦さんとかバニーとかはそれほどじゃないんだけど、セーラーはコスチュームとしては、くるねっ、グッとねっ。
当初はメイドさんの格好で、ってのを考えていたんだけど、途中からセーラーになりました。
メイドさんは今度、第三弾で(まだやる気か)。「恋人同士の秘め事」を覗きしたみたいでゴメンナサイ、アイアコス、ちゃん。でも肝心なとこは書いてないから(笑)。
こういう風に、二人で楽しめるのって素敵な恋人同士だと思うんだよね。
自分の好みだけ押し付けるんじゃなくて。大好きなアイアコスのドリームをようやく書けました。原作で、顔が出たとたん一目ぼれでしたよ!
黒髪の人に弱いの。であの顔。カワイイしカッコイイ。欲を言えば、もっと見せ場が欲しかったです。
アニメにもなって欲しいなあ。動いてしゃべるアイアコスを是非見てみたいんだけど。
私の中では、アイアコスは陽気でちょっとおしゃべりなおにーさんです。風小次のオリキャラ、龍騎みたいな感じ。
ギリシア神話では、かの有名なアキレウス(アキレス)の祖父に当たるんだって。タイトルはおニャン子クラブの往年のヒット曲からもらいました。歌えるよ私(かなり恥ずかしい歌だけど)。
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