君は何も知らないまま


 一人でいると、つい飯も、コンビニや出来合いのものばかりになってしまう。
「体に悪いよ」・・・そう言って、はゴハンを作ってくれるようになった。
 家ではあまりやったことないけど、練習してきたから。と、頑張って作ってくれるものを、俺は一度も残したことがない。
 別にうまいとも言わないけど・・・。でもいつも、は嬉しそうだ。
 俺もちょっと、嬉しい。まぁ口にも顔にも出ないけど。

 たけど−。

 俺が何者なのか、お前は知らない。

 お前の手料理で栄養つけて作った体で、俺は武器を振り回す。
 右手のナックルと左手の呉鉤で、何人もを傷つける。
 そしてその後に、お前を抱くんだ。

 戦うのも、を抱くのも。俺にとっては同じ。
 興奮する、愉悦を感じる。
 いつかお前を傷つけてしまうかも知れないと思い、その瞬間を、夢見てしまう。
 の白い肌に飛び散る赤い血。
 そんな想像で昂ぶって、全部の中に吐き出して。
 俺は、夜の中で、嗤うんだ−。

 何も知らないの、子供みたいな寝顔を見つめながら。


 乱れ狂ってる中で、ただ一つ、確かなのは。

 −のことを、愛してる−

 その、俺の気持ちだけだ。








                                   END



       ・あとがき・


ちょっと毛色の変わったドリームになりました。
本文に一度も名前が出てこないけど、不知火ドリームです。ドリームというか詩? 不知火の独白もしくは作文?
・・・ま、たまには、こんなのも。
不知火は何も知らないと思っているけど、実はちゃん、全てを知っていて、その上でそばにいるのかもね。

不知火って、原作では顔も出ずに死んだキャラとして有名(?)でしたね。
アニメになって顔がちゃんと出たときには、大出世だな、不知火良かったね、と思っていたけど。
ドラマでは更に出番が増えてたー。
怖い顔がステキすぎです。そして色白だよね。

タイトルはチャゲアスの歌からもらいました。





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