「伝説の剛刀、風林火山。この世にぶったぎれねえものはなしと聞くが・・・」
 聖剣を持ち上げ構えようとして、普段扱っている木刀の数倍ある重量感に、小次郎はよろけた。
「重い、重いっ」
 ズシ・・・ン!
 自らの重みで足元の地面に突き刺さった風林火山を、途方に暮れたように見やる。
「あんときは無我夢中だったけど、俺・・・どうやって振り回したんだ?」
「・・・ホントに、どうやって投げたんだろ」
 縁側に腰かけて、そんな弟の様子を眺めながら、も同じように途方に暮れたような表情をしている。
 小次郎のピンチに、そこいらに落ちていた木刀を、聖剣とも知らず投げてやった・・・あのとき、重さというものをほとんど感じはしなかった。
 だが、例えば今同じことをしろと言われても、無理なんじゃないだろうか。
 火事場のバカ力という言葉もあるが・・・。
 全く重さを感じずに投げた聖剣が、小次郎の右手に収まった・・・まるで吸い寄せられたかのように・・・あの瞬間を思い起こすにつけ、何らかの意志の介在を感じずにはいられない。
 まるで、風林火山が小次郎のもとに在ることを望んだかのような−。
(・・・まさか、ね・・・?)
 両手で持ち上げようとしては「ちくしょう、重いよー!」とよたついている小次郎を見ているうちに、自分の仮説を打ち消したくなってきただった。


 抱き続ける(後編)


「小次郎、手から血が出てるじゃない。見せなさいよ」
「いいよ」
「いいってことないでしょ。ほら」
「邪魔すんなよ」
 などというやり取りの後、結局が小次郎の両手に包帯を巻いてやった。
 の手当てはいつも的確だ。幾分楽になった両手で、それからも諦めず続けたおかげで、包帯に血を滲ませながらもどうにか風林火山を上段に構え、振り下ろすことが出来るようになっていた。
 そんなときに、姫子がやってきて、
「小次郎、少し休んだらどうです」
 と心配そうに声かけてくれたのを、
「休んでなんかいられねぇよ。悪ィが、ほっといてくれ」
 あっさり突っぱねたことに、は心底驚いた。
 白鳳学園の正門にて一目惚れをして以来、メルヘンだの好みだの可愛いだのと、ラブラブモード全開だったのに。シリアスな顔をしたまま、よそ見もしないなんて。
(これは・・・本物だわ)
 かなりの驚きが過ぎてから、そこまでの想いなら・・・と聖剣を見つめる。どうか報われるように・・・祈るような気持ちで。
 そしては静かに立ち上がった。
 二人に気を回したつもりもあるが、未だ床に伏したままの長兄のことが気がかりで仕方なかった。
『きわめて悪い。・・・というか、これほど長い間意識を失っているあいつを俺は知らん。サイキックを使いすぎたか・・・』
 竜魔の容態について、劉鵬はこう語った。
 しかし、使わなければ、蘭子の命はおろかこの辺り一体が吹っ飛んで吹っ飛んでいたかも知れない。竜魔の判断は正しかった、と言うほかないだろう。
 命を削ると知ってはいても、超能力を使うことにためらいを持たない。自分たちの長兄はそういう男だと、みんなもも分かっていた。
 そして、その竜魔を、蘭子がつきっきりで看病している。
 自分の場合と引き比べるにつけ、の胸は鉛を飲まされたように重くなる。以前、夜叉不知火との戦いでやはり寝込んでしまった竜魔のもとへ見舞いに行こうとしただけで、兄弟たちに止められたのに、と。
 無論、蘭子のことも兄弟たちは何度も止めたのだが、全く聞き入られはしなかったのだ。
 にするように厳しく言って聞かせることも、腕ずくで引き離すことも出来かねたのだろうが、何よりも蘭子は意外なほど頑固で決して譲らなかった。
 夜もあまり休まずに看病を続け、それでも朝食の仕度をと台所に姿を見せた蘭子に、は「ここは大丈夫だから、休んで」と告げたのだが、結局蘭子は竜魔の元に戻っていった。
 ここまでくるとも、感服せざるを得ない。
 竜魔に対する気持ちなら誰にも負けない自信があったはずなのに、蘭子からはそれを上回る献身的な愛情を感じ取った。
 嫉妬や苛立ちなどは、不思議なほど湧いてきやしなかったけれど・・・。
 ただやり場のないもどかしさが、胸に居座っている。
 割り切れなくてもやもやして、気持ちが悪かった。

 そんな気持ちを引きずったまま、そーっと竜魔の部屋を覗く。
 布団に寝ている竜魔の傍らで、さすがに疲れが出たのだろう、蘭子も眠っているようだった。
 蘭子の手が、布団の上で竜魔の手を握っているのを見て取ると、ひどく切ない気分が波のように襲ってくる。
 一瞬だけ意識を取り戻したらしい竜魔が、その手をそっとほどいたのを見て、尚切なくなった。

「ハッ! ハッ!」
 男は、恋よりも大切なものをいともたやすく見つけてしまうものなのだろうか。
 自らの胸の内を紐解くと、やはり最後には竜魔のことが大好きだという気持ちだけになってしまう気がするのに・・・。
「ハッ!!」
 小次郎の気合いの声と、風林火山が大気を鳴かせる音を聞きながら、は門を抜けた。
「どこに行くんだ、
 声をかけてきたのは、唯一の同期、霧風だった。の提げている木刀に、ややいぶかしげな視線を注いでいる。
「・・・あ、私もたまには汗を流したいなーと思って」
 嘘ではない。体を動かすことで、心のもやもやを振り払いたかっただけだ。
 だが霧風はわずかに眉をひそめた。
「単独行動は控えるべきだ。また夜叉が乗り込んできたらどうする」
 柳生屋敷で本格的な戦闘が起こってしまったことは予想外であり、竜魔も意識を取り戻していない今、くノ一が一人で出掛けるなど、もってのほかだ。
 霧風がぴりぴりしていることが伝わり、も思慮が至らなかったことを恥じた。
「ごめん」
 だが次の瞬間には、ぱっと顔を上げ笑う。
「じゃあ霧風、付き合ってよ」
「・・・・・」
 断る言葉を、霧風は持たなかった。

 霧風は、なぜかいつもタイミングがいい。
 そしてクールに見えてもとても優しいこと、はよく知っていた。
 だからこそ小次郎に対する厳しさと冷たさが理解出来なかったのだが、それも裏返しの態度だったのだと知った今は、同期に対する以上の親しみを持って何でも話せる。
 結局、木刀は使われず、は霧風と同じ木の幹に背を預け、白い花を一輪手慰みにしながら、とりとめもなく思うままに語りを口に乗せていた。
「蘭子おねーさまって、絶対、竜魔のあんちゃんのこと好きだと思う」
 こんなことまで言えてしまう。そしてまた霧風も、さらりと答えるのだった。
「心配しなくても、竜魔はそういうものを一切受け入れない。・・・誰の気持ちでも」
 そこでこちらに目線をよこすものだから、はむくれた顔をして見せた。
「・・・そりゃ竜魔のあんちゃんは責任もあるし、忍びとして生き抜くって決めてるから、色恋なんて邪魔なだけだろうし、意思強いから万が一ってこともないだろうけど・・・」
 自分で言っていて、段々落ち込んでくる。
「ちゃんと理解してるんじゃないか」
 追い打ちをかけられ、とうとう頭をガックリ下げた。
「霧風も、バカみたいって思ってたでしょ・・・」
 頭ではとっくに分かっていた。絶対に想いは通じやしないことくらい。
 妹という立場と、竜魔の懐深さに甘えて、大好きだと言いお嫁さんにしてくれとせがみ、スキンシップを求めてくっついていたけれど・・・。
「好きになっても、しょうがないのに・・・」
 風を受けながら空を眺めるの目が、潤んでいるように見えるのは−。
「・・・・」
 突如、視界に広がった白い幕に、は目をしばたく。
 木も花も、隣にいる霧風も、ふわり薄布を通したように輪郭や色合いがぼんやりしていた。
 霧・・・。
 霧風は空気中の水分を利用して淡い霧を発生させ、を包み込んでくれたのだった。
 霧幻陣ほどの濃さはない。やわらかな湿度に、気持ちは落ち着く。手にした白い花も、露に濡れ尚美しさを増していた。
「確かに、無駄なことだ。・・・しかし・・・」
 霧風の声にも、しっとりとした響きが添えられる。単純にうっとりさせられるような・・・。
「無駄だからといって、ないがしろにされていいものじゃないと思う・・・」
 夢の中のような背景と声の響きに、心を奪われているに、霧風は心もち身を寄せる。静かに向き直ると、白い花からの顔へと目を上げた。
 今はもう泣きそうでも不安そうでも怒ってもいないことに安心する。
 霧で隠してやりたかった・・・涙も、辛い想いも。
「一番、大切にすべきは、の気持ちだ」
「・・・私の、気持ち・・・?」
 少し、不思議そうな面持ちで見上げるに、小さく頷いてみせる。
「例え応えてもらえないとしても、抱き続ける想いがあってもいいんじゃないか・・・」
 今、手を伸ばせば届く位置にいる。
 もどかしさがある衝動に変わる前に、霧風は自ら作り出した霧のとばりを解いた。
 本当は、霧の中に閉じ込めたかったのかも知れない。二人きりを狙ったのかも・・・。
 そんな下心を肯定したくはなくて、先に背を向け、歩き出した。
「ありがとう、霧風」
 同期の優しい声に、心が温かくなるのを感じていた。
−そう、大切に抱き続ける、自分の気持ち−
 叶うことを期待せず、誰にも知られぬよう、霧の中に隠して。

 木々が彩を取り戻すのと同時に、心も軽くなったような気がしていた。
 霧風の姿はすでにない。は木刀を持ち、空を見上げた。
 目にしみるような秋空に、また泣きそうになる・・・さっきとは違う気持ちで。
 竜魔に対する恋心は大切なものであり、持ち続けていていいんだよと。そう、霧風が言ってくれたことが嬉しかった。

「とりゃっ! ハッ!」
 包帯をした両手に風林火山を握り、何度も素振りを繰り返す。
「小次郎のやつ、あれからまるで取り付かれたみたいだな」
「毎日毎日、よく続くものだ」
 小龍や兜丸が言う通り、一日のほとんどの時間で、この光景を見ることができた。
「ハッ! たあっ!」
 兄弟たちはいつの間にか縁側に集っていて、感心したりどこか恐ろしい心持ちを抱いたりしながら、一心不乱に聖剣を扱っている小次郎を見守っていた。
 も劉鵬の隣に座って足をブラつかせながら、小次郎の鬼気迫る表情と風林火山とを順に見ては身を震わせる。
 そうしているだけでたぎってくるような血潮を、は自分の内に認めていた。
 そのときだ、劉鵬が口を開いたのは。
「麗羅、戦いの準備を整えろ」
「えっ」
 麗羅だけではない、もはっとして隣にいる兄を振り仰いだ。
 劉鵬は淡々と、言葉を継ぐ。
「竜魔があんなことになっている以上、俺と兜丸がここを警護する。小龍とお前が、今の主戦力になる」
「お前もそろそろデビューしてもいいころだろ」
 小龍が軽い調子で言い添えた。麗羅はふわっと笑顔になる。
「実戦ですか。じゃ解禁ですね、僕の技」
 人さし指を立てると、その指先にたちまち火が燃え上がる。麗羅は炎の術で戦う忍びだった。
「やっべー、美容院行かなくちゃ」
 素直に喜びはしゃぐ麗羅を、可愛いなと思い微笑みつつも、は内心羨ましくてしょうがなかった。
 無論、己の役目をわきまえてはいたが・・・、あるいは風林火山に呼び起こされた熱のせいかも知れない。
 だけれど、初陣・・・実戦の機会を正式に与えられた弟に、嫉妬すら混じった羨望の念を抱いたとして、誰がを責められただろう。
 それらは、ずっと昔からが焦がれ求めていたものだったのだから−。

「そういえば、小次郎が現場にいないなんて初めてかも知れないですね」
 静かな将棋会館の廊下だから、姫子の優しい声もさやかに響く。
「どうしても克服したいことがあるようです。劉鵬と兜丸を柳生屋敷に残してきました」
 霧風が答えた。
 今日はここで将棋部の関東決勝大会が行われるのだが、同時に、麗羅の初陣となるかも知れなかった。無論、何事もなく終わればそれが一番なのに違いないが、何しろ相手は誠士館なのだから油断は禁物だ。
 現場にやって来たのは霧風と麗羅のほかに、小龍、それに蘭子と姫子、もちろんも、姫子のそばに付き従っている。
 姫子の心配は、もう一つあった。
 誠士館のエース、西脇くんは、かつて白鳳学院に在籍していた生徒であるという点だ。
 それを聞いた麗羅は、西脇のことを引き抜きに応じた男だとして、軽蔑や怒りをあからさまにしていた。は正義感の強い麗羅らしいと思いながらも、むしろかつての部員同士で戦わなければならなくなった氷川くんの心中を慮らずにいられなかった。
 白鳳の主将である氷川は、表面上は平静を保っているように見えたけれど、は自分の同胞・・・風魔の兄弟同士が刃を交えることを想像したのだった。
 麗羅はああ言うが、やはり誠士館の威しに、西脇は屈せざるを得なかったのだろう。
 憎むべきは、汚い手口ばかりを使う誠士館・・・。
 がひとり憎悪を募らせているうちに、姫子と蘭子は何事かを話し合っていたが、
「・・・やっぱり、帰ります。私がついていないと・・・」
 深々と一礼すると、蘭子は背を向け行ってしまった。
 聞くまでもない、竜魔のもとへ戻ったのだ。
 霧風の言った通り、竜魔は誰からのどんな気持ちだろうと退けるのだろう。けど・・・。
 蘭子のすらりとした長身の後ろ姿、背にかかる長い髪を見送るの気持ちは、切なくも凪のように穏やかだった。
 あれほどの想い、受け入れてもらえたらいいのに・・・。
 竜魔の生死については、実のところさほど心配していなかった。
 竜魔はきっと目を覚ます。最強の長兄が死ぬはずはない。何より、人の心、願いが、強い力になることを、は知っていたのだから。
 竜魔に対する想いは蘭子に託し、姫子について、試合の行われる部屋に入った。

 畳の部屋に正座して見守る中、氷川と西脇の対局が始まった。
 間もなく、もう一つの戦いが始まったことを、は感じ取る。
 氷川の真剣な横顔の上にその光景を描き出し、奥歯をきゅっと噛み締めた。
(頑張れ・・・麗羅!)

 も将棋を知らぬわけではない。
 終盤にさしかかり、どう見ても白鳳の氷川が優勢・・・優勢どころか今からひっくり返すのは不可能なのではないかと見て取ったそのとき、氷川は西脇に直接、投了を促した。
 しかし相手は聞かず、結局、はっきりと氷川の優勝が告げられるまで、白旗を揚げはしなかった。
「追い詰められた者は何するかわかんねーぞ。負けを認めたがらねえ奴は、特にな」
 西脇の言葉に、はひやりとし、にわかに麗羅のことが心配になる。
 だが西脇は、すぐに、
「白鳳学院の復学手続きをしたい」
 と言って微笑んだ。
 姫子とは、手を取り合って喜び合う。
 もちろん、氷川くんも嬉しそうにしていた。

「こっちも、超グッドニュースです」
 廊下で待っていた麗羅たちも、嬉しい報告を準備していた。
「夜叉八将軍、全滅です!」
 グッと親指を立てて。
「・・・本当・・・?」
 にっこり肯じる麗羅に、は手放しで飛びついた。
「やったね! 頑張ったんだね、麗羅!」
 羨ましいという気持ちも、ちょっぴり妬ましい心も、消えてはいないけれど。それより何より八将軍全滅という大きな成果と、麗羅の初陣の成功が、じっとしていられないくらいに喜ばしかった。
ちゃん、苦しいー」
っ、離れろ」
 麗羅がもがいても、小龍にたしなめられても、抱きしめる手を緩めることは出来なかった。

「マジかよ。八将軍、全員倒したって!?」
 ずっと風林火山を振るい続けていた小次郎も、さすがにこの報告には手を止めた。
「大したもんだな、麗羅」
「いやぁ、大したことないですよ」
 兜丸にもほめられ、麗羅は謙遜してみせるが、溢れる喜びを隠しようもないというように、笑みが浮かんでいた。
 無論、忘れられるわけはない。敵とはいえ初めてひとつの命を奪った、あの瞬間に胸を黒く覆ったおののきを。
 だが初陣の勝利を祝い、八将軍全滅を喜ぶ兄弟たちの前で、麗羅は心の底からの笑顔を輝かせていたのだった。
「誠士館の力、これでだいぶ弱まってくれるといいです」
 姫子は思慮深げにそう言った。
「・・・小次郎、手は大丈夫?」
 心配そうに声をかけられ、小次郎は包帯ぐるぐるの手を示して見せた。将棋会館から戻ってきてすぐにが巻き直してあげた包帯は、まだ新しげで、白が眩しいくらいだ。
「ああ、もう何回も皮むけちゃったよ。だいぶ分厚くなってきた」
「ツラの皮は厚いくせに」
 劉鵬のからかいに乗って、小次郎は「何だと、こらっ!」とかかっていくフリをする。
 兄弟たちの間で、こんなにくつろいだ笑い声がわき起こるのは久し振りのことだった。
 そのとき、障子戸が開き、兄が皆の前に姿を見せた。
「竜魔のあんちゃん!」
 小次郎がいち早く叫ぶ。
 は竜魔を見上げるなり、胸が一杯になり、声も出せなくなってしまう。
 蘭子や自分や、兄弟たちみんなの想いが通じた。大好きな一番上の兄は、無事だった・・・。
 感謝という形を取った気持ちの表れが、静かな微笑みになる。
 竜魔はに、笑顔を見せた。勘違いやうぬぼれなどではなく、確かにを見て、笑みを返してくれた。
「心配かけた」
 その言葉は皆に向けられたものだろうけど、本当に久し振りに聞いた竜魔の声が胸に染みて、危うく泣きそうな気分になってしまう。
 兄弟としてそばにいられるなら、何もいらない。
 自分の大切な気持ちを抱き続ける、ということの意味を、実感として掴んだような気がしていた。
「聞いてくださいよ、竜魔さん」
「聞いて驚くなよ、竜魔のあんちゃん。何と!」
 麗羅と小次郎が賑やかに(ややオーバーに)始めた報告を聞きながら、はひそかにずっと、竜魔を見つめていた。
・・・)
 優しく情深い視線に気付いていたのは、この中でただ一人、霧風だけだった。




                                                  END




 ・あとがき・

ちゃんの竜魔に対する気持ちや態度の変化を描く、が今回のテーマで、そこに向かって書いてみました。
本当は気持ちは受け入れてもらえないことも、そろそろ子供っぽいこと(お嫁さんにして、と言っちゃうような)もやめなきゃ・・・とちゃん自身思っていたはずなのよ。だけど諦めてしまいたくなかったし、恋するのをやめろと言われるのが怖かった。
その気持ちは大切にすべきもの、と言われ、大切にしようと思ったとき、楽になったんだね。
霧風は自分自身の気持ちも含めていたんだけど、そこまではちゃんに通じなかったみたい。





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