ゆあとい
「いいものが手に入りました」
ジェバンニの彼女から取り上げたおもちゃを、得意げにかざして戻ってくる。
おもちゃといっても、いつも彼が遊んでいるたぐいのものではない。
どす黒くて卑猥な形をした張り形を、は直視できなかった。
「大丈夫です、ちゃんと洗ってきました。万が一ジェバンニたちが性病を持っていたら困りますから」
ニアがベッドに上がると、水道水がバイブから滴った。
「さっきの続き、しましょう」
毛布をはいで、の体に重なる。
服を脱がされている最中に、予期せぬ来客があって、中断させられていたのだ。はベッドに潜ってじっとしていたけれど、ニアが「私がしてあげましょうか」などと言ったときにはやきもきした。・・・もちろん、ジェバンニの彼女がそんなことを受け入れるはずもないし、ニアもそれを分かっていてイタズラを仕掛けたのだろうけど。
「ほら、こんなに動くんですよ」
の乱れた服はそのままに、スイッチ入れたり切ったりして遊んでいる。
「・・・興味ないんですか」
つまらなそうな声を出されて、ぶんぶん首を振る。
興味以前に、恥ずかしくてたまらないのだ。こんな器具を見るのは、生まれて初めてなのだから。
ニアは尖らせていた口元を、笑みの形にした。
「良かった。早速、試してみましょう」
スイッチを入れたままのそれを、内腿に当てがわれ、びくりとする。
音はほとんどしないのに、うねるように、また小刻みにとランダムに動く機械・・・慣れない刺激に、冷や汗が出る心地だ。
「ここに、今、挿れてあげます。あの娘がしていたように・・・」
ショーツの上からぐっと押し付けられ、思わず声を上げる。
「ニア・・・怖い・・・」
「どうして・・・正規の使用法ですよ」
そこに添えたまま、ぱたり身を伏せ、の唇から上半身へとキスを散らす。
確かに、そういうふうに使うおもちゃなんだろうけど・・・。
の小さな入り口は、ニアしか迎え入れたことがないのだ。
キラを捕まえる組織があると聞いて、危険は承知で飛び込んだ。
そこでニアに気に入られ、簡単な仕事や雑用を手伝いながら、夜伽の相手も務めるようになった。
ジェバンニの彼女も同じような境遇だけれど、彼女は性的に結構ひどいこともされている・・・さっき、これを体内に埋めたまま、この部屋を訪れたように。
ニアは、が初めてだったそうで、そこまではしない。
だけど、ネットから色んな情報を拾ってきては、の体で試そうとするのだ。
それが常識なのか非常識なのか、ニアにもにも判断がつかない。
ニアは好奇心のおもむくまま、はされるがまま。
自分は、ニアのおもちゃだ。
でも、おもちゃでいい。
だってニアは、おもちゃが好きだから。
彼の好きなものでいられるなら、おもちゃでも何でもいい。
体に異物を挿入されるのは怖かったけれど、は抵抗しなかった。
「・・・」
バイブをわきに置いて、下着を脱がすと、敏感な部分に顔を埋め、舌を這わす。ぺちゃぺちゃ、品のない音を立てて。
「・・・震えてますよ。いやならいやと言ってください」
「・・・ううん・・・」
精一杯、応えるから。
何でもするから。
「嫌いにならないで・・・」
「・・・あなたの怖いものは、それですか・・・」
内腿をつと舐め、顔を上げる。
「心配しなくても、が一番のお気に入りです」
バイブを手に取る。
ニアはの中心に、容赦なく突き入れた。
「・・・あっあっあああ・・・!!」
今まで聞いたことのないような声を上げてのけぞる体を、薄く笑んで見下ろす。それはまさに、新しいおもちゃを箱から出した瞬間の表情だった。
「やっぱり、いいように出来てるんですね・・・」
「いっいやっニア・・・ニア!」
もがきながら差し伸べる腕を、ニアは自分の体に導いてやった。
しっかりと抱きついて、激しすぎる機械の動きに耐えている。
「抜いて・・・ダメっこんなの・・・ああ・・・!」
こんな無機的な物体により、一人だけ感じさせられるなんて・・・。しかも、もういってしまいそうにまで・・・。
「・・・いいですよ」
「や・・・ああん・・・んっ!」
ニアの、腕の中で・・・。
「いやあっもう抜いて・・・」
「まだです、それだけで何回イけるのか、試してからです」
「そんな・・・あっ」
衰えず休まず、動き続けるバイブに体の中をかき回されて、また声を上げてしまう。
おもちゃ・・・。
あなたの、おもちゃ。
どんなふうにして遊んでもいいから、飽きて捨てたりしないで・・・。
「もう、だめですか」
「ううん・・・大丈夫」
さんざんを犯したバイブはベッドの下に打ち捨てて、ニアは彼女に跨った。
は微笑を見せる。ニアが抱いてくれるなら、いつでも喜んで迎えるのだから。
「・・・ニアがいい」
「そうですか? あっちの方が大きいし、すごい動きするじゃないですか」
いじけているわけでも、からかっているわけでもなく、単に事実を告げるだけの言葉に、はますます甘えたい気持ちになる。
「・・・そんなことじゃ、ないんだもん・・・」
ふわんとしたクセっ毛に手を触れ、自分の方へ引き寄せた。
キスをして、今度こそ、ひとつになれる。
あんな温かみのないモノよりも、ぬくもりと共にニアそのものを体で感じて、嬉しくなる。
「・・・やっぱりニアが一番いい」
「・・・そうですか」
ゆっくり、ゆっくり、動いてやると、そのたびに小さく可愛い声を出す。
それを面白がって、また何度も突いた。
「・・・ね私のものだけでいてください・・・」
「・・・言われなくても・・・ニア」
あなただけの、おもちゃだから。
END
・あとがき・
以前書いたジェバンニドリーム「優しい命令」ニアサイドも書けたらな・・・と思っていました。
バイブを取り上げたニア、彼女をいじめるの巻。
でも思ったより愛情いっぱいになりました。
ちゃんの方が、少し不安げかな。
どうやら好きとか愛してるとか言い合っているわけじゃないようで・・・。
タイトルは、最初Your Toyとしていたんだけど、ゆあといという響きがちょっと気に入ったので、ひらがなにしてみました。
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