Love season
おもちゃを広げた床の上で、ごろごろしながら遊んでいる。
「ニアを見てると、昔うちで飼っていた猫のこと思い出すわ」
「・・・そうですか」
ちらと目を上げ、またすぐ遊びに没頭してしまう。
は微笑んで、白っぽくて丸っこい容姿と、子供のようでもある仕草とを見つめていた。
「うん。あの子も白かったし」
よく猫じゃらしなどで遊んでいたものだ。懐かしさに、は目を細める。
「名前が『ネイト』っていってね・・・」
ガシャン。
人形を取り落とすほどの動揺、さすがにも「?」の表情を浮かべる。
ニアは目を大きく見開いてこちらを見ていた。が、それも一瞬のこと、何事もなかったようにフィギュアを拾い上げる。
「どうしたのニア」
「・・・いいえ」
違和感をぬぐい切れてはいないであろうのそばへ、ニアは四つんばいの格好で近寄った。
「ニア?」
すり寄って来られて、嬉しくないわけはない。は読みかけていた雑誌を脇に押しやった。
「の猫に、なってあげます」
彼女の膝上に割り込んで、首に両腕を回す。
戸惑いを過ぎてにっこりしてくれている、その瞳を覗き込み、もっと接近してみた。
−何という、偶然だろう。
運命なんて不確かなものを、信じる気にもなろうというものだ。
「、あなたの猫の名で呼んでください」
「・・・ネイト?」
の声に、とろかされる。
首に回した腕に力を込めた。
甘い気分のまま、頬をぺろりと舐めてやると、は片目をつぶって避けようとする。が、両腕の拘束で離しはしない。
「何するのニア」
「猫はこうするものでしょう」
もう一度、ぺろり。
観念したらしいの、今度は唇に、舌で軽く触れた。
「やだァ」
困惑などポーズだけで、とっくにその気になっていること、分かっているから。ニアは少し強い力でをその場に横たわらせた。
自分はまだ猫の仕草で、彼女の柔らかな体の上にぴたり伏せる。
「猫たちが恋を求めて騒がしい季節ですから。、私たちも」
「・・・ニア」
体温と重みが心地よくて、あぁ本当に春で、恋の季節なんだな、と思う。
あとは目を閉じて、気まぐれ猫のなすがまま。
END
・あとがき・
ニアって猫みたい・・・今までのニアドリームでも何度か入れていた表現ですが、今回はそのもののネタで短編を書いてみました。
ちゃんが飼っていた猫の名は、ジャンプ読んでいる方ならお分かりですね。猫にそんな名前つけるのか?というツッコミはナシでお願いします。
一瞬動揺したニアのまん丸おめめが可愛い。
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