今年の夏は、の記憶にあるうちで、一番の猛暑だった。
ラストサマー
「もうそろそろ夏も終わりだね」
「今年は暑かったなー」
「毎日泳いだよね」
コンクリの防波堤に、幼馴染のバネさんと並んで座って、海を眺めている。
よく遊び、よくトレーニングをした夏だった。例年のように、二人でも、また仲間たちと皆でも。
「バネさん真っ黒ー」
「だって」
いつものじゃれ合いも、今日に限って何だかドキドキ。
(意識してるよ・・・)
バネさんの屈託ない笑顔、日焼けの肌に映える白い歯を見ていると、私だけなのかな? とちょっぴり悔しくなるだった。
「うん、私も真っ黒。あんまり焼けたから、水着脱いでもまだ着てるみたいなんだよ」
「へー。どれ見せて」
逞しい身体が、ずいっと迫ってきて、のサンドレスの肩ひもに指をかける真似をする。
は真っ赤になって息を詰め、ようやく避ける素振りをした。
「ハハハ。冗談だって」
大らかに笑い、頭にポンと手を置いてくる。
−でもその瞬間に、お互い、分かってしまった。
もうこんな夏は、今年で最後だってこと。
気持ちの端に、触れてしまったから−。
海鳴りが、不意にの耳に障った。
背中に、夕陽の眩しさを感じる。
そんなことに気を取られているうち、
キス
無断で、奪われた。
初めて、だったのに。
「・・・これも、冗談・・・?」
自分の指で唇に触れたら、少し泣きたい気分になる。
「まさか。好きな人にしかしない」
低い囁き紡ぐ唇に、真摯な光を帯びた瞳に。
どうしようもなく胸が一杯になって、知らず涙がこぼれ落ちた。
横から射す夕陽が目にしみて、全部が黄金色に見えた。
それから、暗くなるまで、バネさんと手を繋いで海を眺めていた。
もう、今までのような夏はやって来ない。
だけど−。
二人で季節を越えたら、来年は、全然違った夏になる。
END
・あとがき・
今年はホントに暑い夏だったねー。あんなに猛暑が続くなんて! 北国なのに!
でもようやく秋らしくなってきました。
そこで思いついた短編です。
バネさんというより、がっくんイメージですね。うん。がっくん大好きだから。
テニプリドリーム久し振りでした。
このマンガ自体は一回しか読んだことがない(しかも最後までは読んでいない)・40.5巻を買った・前にちょっとアニメで見た。くらいで、あんまり深くは知らないんですが、何しろ魅力的なキャラが多いので、また書けたらいいなと思います。
イメージでしか書けませんが・・・。
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