ねんどみたい。
ねえ。
あたしたちって、ねんどみたいね。
お互いの手でこね合っているうちに、あったかくなってやわらかくなって。
形も、変わってゆく。
少しべたついて、ねばついてきたら、くっつけて、ひとつになっちゃって。
どこまであたしで、どこまであなたか、分からなくなる。
丸められた、ねんどみたいに。
だるくて気持ちいい、そんな疲れの中で、ミロの腕の中にいる。
そんなあたしも、くったりしたねんどみたいで。
夜の中違う色に見える長いくせ髪をもてあそびながら、とろとろ眠くなる。
「まだだ、まだ寝させないよ」
引き寄せられて、半分夢の中のあたしは、彼をぼんやり見やる。
唇をぺろり舐めて、ミロは笑っていた。
その大きな手が、あたしをあたたかくする、やわらかくする。
またねんどみたいになって。
あーいっそ、ずっとくっついていたいよね。
はなれないで、いっしょになっちゃうの。
、って、何回も名前を呼ばれて何回も愛されても。
あたしは、ねんどみたいな脳みそで、そんなことを考えている。
ミロのこと大好き。
・あとがき・
このお題は、書き手さんによって色々な受け取り方があるだろうなと思います。何が「ねんどみたい」なのか。
私は最初からコレだと決めていました。
別にミロじゃなくてもいいんじゃないの? と言われそうですが、私の中ではミロじゃないと・・・と前から決まっていた。
べたべたくっついてちょっとねばっこい感じでウェットなのが、ミロにぴったりだと思っているので。
名前変換は極端な話いらなかったかも知れないけれど、せっかくのドリームなので呼ばせました。
ちゃんの一人称で詩のように書いてみました、ごく短いおはなしです。
H16.3.20
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